2010年 08月 22日
もう8月も終わりになるというのに・・・今年の夏はとても暑いですね。 涼の取り方にはいろいろありますが、僕は今年の夏、うちわ(団扇)を買いました。 うちわのやさしい風が心地良いのはもちろん、涼しげなイメージがありますよね。 僕が買ったのは「雪村うちわ(せっそんうちわ)」です。 一般的なうちわとはちょっと違った形をしていますよね。 「雪村うちわ」は室町時代の画家・雪村が、常陸太田の瑞竜町沢山にある耕山寺に住んでいた時に始めたものといわれています。 水戸黄門でおなじみの、徳川光圀公も愛用していたといわれています。 茨城県郷土工芸品にも指定されている一品です。 うちわの紙には、「西ノ内和紙」が使われています。 僕は小学生の頃、西ノ内和紙を手漉きすで作っているところに見学に行ったことがありますが、これがすごく丈夫な紙で、ちょっとやそっとじゃ破れません。 この和紙には、写真の「馬」「きゅうりと茄子」や、「かかし」「朝顔」「水戸八景」など、雪村ゆかりの山水花鳥の水墨画が描かれています。 現在は、「枡儀団扇店」の圷さんが手作りされています。 その技と伝統を引き継いでおられる、唯一の職人です。 看板にも長い歴史を感じますね。 「雪村うちわ」は全て手作業で作られています。 うちわが完成するまでには、33の工程があります。 うちわの骨になる竹。 地元常陸太田の真竹を使用しています。 秋に山から切り出しますが、切り出す真竹は圷さんが選んでいるそうですよ。 真竹は、うちわの骨の原型になる加工をしてから、約1年間天日で干します。 骨はうちわの形になるように、柄の根元の部分から放射状に広がるように、い草で編んでいきます。 その作業をどのようにやるのか、実際に見せていただきました。 圷さんの手が動くと、まるで骨が自らの意志でその位置に整列するかのように綺麗に整っていきます。 職人技とは、まさにこのような事をいうのだと実感させられます。 圷さんに「雪村うちわ」ができるまでのお話を聞いて、その人柄に触れ、技やこだわりを知ると、扇いだ風の心地よさもひとしおです。 みなさんも、おひとついかがですか?(^-^) *「雪村うちわ」は「JAZZの普段着写眞館」のJAZZさんに教えて頂きました。 こちらに雪村うちわのことが紹介されていますので、是非ご覧下さい。 枡儀団扇店 住所:常陸太田市塙町2274 電話:0294-72-7159 FAX:0294-72-7159 茨城情報ランキングに参加しました。 気に入っていただけたら応援お願いします。
by ibaraki-sanpo
| 2010-08-22 10:17
| 常陸太田市
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